知覚過敏症とは?

2026.08.01

皆さんこんにちは。久しぶりにお口のトラブルに関する解説を投稿いたします。

暑い日が続く今日この頃、どうしても欲しくなるのが冷たい食べ物や飲み物ですね。中には冷たいものを口にふくむと歯がしみる、痛くて避けている方もいらっしゃるかもしれません。

まず知覚過敏症とはどういうものなのか?

歯には神経は存在しないと言われています。よく歯科で「神経の治療をする」、「神経を取る」と耳にすることもあるかと思いますがこれはあくまで患者さん向けに分かりやすく神経という言葉を使っているだけで、実際歯には神経は通っていないというのが最も有力な説です。

ではなぜ神経がないのにしみる、痛いのか。それは歯に加わる様々な刺激を歯の中を通う血管が受容して血液の移動が起き、歯の奥の組織を通っている神経伝わるからと言われています。ちなみにむし歯や歯の破折により歯の表面の堅いエナメル質の下にある象牙質が露出すると象牙質の中は無数の管が通っておりその管の中を満たしている組織液が圧を受けて移動することでいわゆる歯の神経の痛みを引き起こすと言われています(動水力学説)。

少し難しい話になりましたが要するに歯に加わる様々な外力・刺激が痛みとして感じられる、ということです。

このうち知覚過敏症は象牙質への刺激が起こす症状で、歯肉退縮や長年の噛み合わせの負担による歯の摩耗によって象牙質が露出すると生じます。近年は知覚過敏用の歯磨剤や歯科医院に専用の薬剤があり症状の緩和に役立つのですが根本の原因を取らない限り一次的に改善しても再発を繰り返してしまいます。

「私も知覚過敏かも?」と思われた方は以下の点を確認してみましょう。

①堅い食品(アーモンド、ピーナッツ、煎餅、おかきなど)を好んで食べる

②歯ぎしり・くいしばりを指摘されたことがある、自覚がある(朝起きたときに頬の内側の粘膜にギザギザの跡がついている)

③歯の歯茎との境目を見ると色が違う部分が露出している(根の露出、摩耗による象牙質の露出)

④以前より歯肉が下がった気がする、下がっている部分がしみる(歯周炎進行にともなう歯肉退縮がある)

以上の項目で1つでも当てはまる場合は知覚過敏を起こしている可能性があります。かかりつけ歯科の先生に一度相談してみましょう(もちろんむし歯が原因でしみている方の中にも当てはまる方はいらっしゃると思いますがぜひチェックしてみてください)。

知覚過敏の原因である歯ぎしり・くいしばりでお悩みの方は歯科医院でマウスピースを保険でも作製できます。また症状の緩和には知覚過敏抑制剤の塗布がお勧めです。歯周炎により歯肉退縮がある方は歯周病の初期治療後に上記の治療を行うことで症状の改善が見込めます。

 

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